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ハルタ(fellows!)ってどんな雑誌?人気作品や成り立ちを紹介

漫画雑誌紹介vol.1 ハルタ
目次

ハルタとは

漫画雑誌のハルタは、KADOKAWAが出版をしており、元々はfellows!という名前で2008年に刊行された漫画雑誌です。

ルーツとしてはコミックビームの増刊企画として2006年に発行された「コミックビームFellows!」を前身にしています。

コンセプトとして、新人作家を積極的に起用するというものがあることで、連載に比べて読み切りの漫画の比率が多いという特徴があります。

刊行当初は隔月で刊行されていましたが、2013年に名称をfellows!からハルタへと変更し、刊行周期も年に10回に変更され、毎年1月と7月以外の各月15日ごろ発売となっています。

ハルタの有名作品について

ハルタは新人作家を積極的に起用するという背景もあり、ハルタ出身で有名になった作家も多くいます。

人気の高いハルタ作品としては、例えば以下の作品があります。

作品名作者連載時期
乱と灰色の世界入江亜季2008年-2015年
ヒナまつり大武政夫2009年-2020年
乙嫁語り森薫2009年-
坂本ですが?佐野菜見2012年-2015年
ハクメイとミコチ樫木祐人2012年-
ダンジョン飯九井諒子2014年-
ハルタ作品代表例

上記を見ていただくと、アニメ化された作品や聞いたことのある作品も多くあるのではないでしょうか。

新人作家を発掘して、世に出していくという意味で漫画界において大きな意義のある雑誌となっています。

ハルタ立ち上げの背景について

fellows!は、前身であるコミックビームで長く編集をしていた大場渉氏が、当時のビームの編集長の奥村勝彦氏との間で、作りたいマンガが違ってきたことを理由に、会社に対して新雑誌の企画を出すことで立ち上げた雑誌です。

この大場氏は編集長でありつつも「乙嫁語り」の担当編集なども自ら務めている方です。乙嫁物語の作者である森薫さんが同人活動をしていた2000年に、大場氏が自らメールを送って商業誌に誘って依頼、長らく担当編集を務めていたことや、新人作家の育成方針が過去のインタビューで語られており、漫画に対する強い愛とこだわりを感じることができます。

参照:ライブドアニュース特集 #担当とわたし #5

ハルタの発行部数について

通常、日本雑誌協会に加盟をしている出版社の漫画雑誌については四半期毎に印刷証明付部数を公開しているのですが、ハルタは漫画雑誌として扱われているものの、流通上はコミックとして扱われています。

そのため、発行部数については印刷証明付きの数字を把握することはできず、あくまで公表ベースの発行部数のみ確認することができます。

エンターブレインによる公表では、ハルタは2020年時点で2万部となっています。なお、前身であるコミックビームは3万部となっており、ハルタより少し多い程度に留まっています。
(出典:https://web.archive.org/web/20200210063828/https://www.enterbrain.co.jp/corporate/goods.html)

この2万部という数字は漫画雑誌の中では必ずしも売れている方ではありません。日本雑誌協会が発表している同期間の男性向け漫画雑誌と比較すると、発行部数下から3誌目となっています。

雑誌名出版社印刷証明付き発行部数
ビッグコミックオリジナル小学館425,000
週刊ヤングジャンプ集英社421,909
ヤングマガジン講談社276,746
ビッグコミック小学館256,333
コミック乱リイド社171,250
モーニング講談社157,425
グランドジャンプ集英社153,650
ビッグコミックスピリッツ小学館114,462
コミック乱ツインズリイド社107,050
ビッグコミックスペリオール小学館80,000
ヤングアニマル白泉社74,500
イブニング講談社64,833
アフタヌーン講談社37,800
モーニング2講談社10,400
月刊!スピリッツ小学館6,000
主要男性向け漫画雑誌発行部数(2020年1月-3月)

ハルタについてのまとめ

ハルタは、2008年に創刊されて、新人を育て、名だたる作家を世に送り出してきた漫画雑誌です。

発行部数としてはやや少なめではあるものの、多くの有名作品を生み出していることもあり、単行本の売上で一定の採算が取れているのではないかと思います。

今後も新しい漫画を世に送り出し続けてくれる雑誌だと思います。

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