ひなまつりの大武政夫氏が活動的すぎるJ⇔M ジェイエムと女子高生霊媒師アカネ
大武政夫氏の新刊、「J⇔M ジェイエム1巻」を読みました
殺し屋と少女の入れ替わりストーリー。
ダメな大人と、もっとダメな子供の共同生活(でもないか)は、ひなまつりを彷彿とさせる構図となっており期待されます。
主人公Jの職業が殺し屋で冒頭からジョンウィックのごとく活躍していたり、少女の恵がややハードな環境に身を置かれていることから、ややシリアル寄りな話かなと思いきや、話が進んでいく度に周囲の人々がただのダメな人間なだけなのでは・・・と安心して読めてきてしまいます。
大武政夫氏は短編含め単行本化されている作品は大体読んできたのですが、一番シリアス、というよりもホラーなのが「異世界初 東京行き」の「じじいと孫」で死にかけの老人と孫娘がゴッツンコして人格が入れ替わってしまうという話でしたので、憂鬱な展開などもなく気楽に楽しめる展開になるのではないかと思ってます。
というか、ここまで書いて思いましたがじじいと孫もJ⇔Mも人格入れ替わりものですね。
ちなみにハルタのWEBコミック「ハルタオルタ」で連載していますので興味がある方はぜひ読んでみてください。
また大武政夫氏は同時並行で隔週発刊の「グランドジャンプ」でも「女子高生除霊師アカネ」を連載しています。
こちらはJ⇔Mよりもコメディ要素の強い作品となっており、急遽全財産を引き出してキャバ嬢と駆け落ちした除霊師の父親の代わりに、自らの生活をかけて除霊師として活動することとなった霊能力皆無の女性高生アカネの奮闘記となっており、「ひなまつり」が好きな方は面白く読めるでしょう。
加えて、同時連載という形で活動している大武政夫氏ですが2023年10月に短編集である「異世界発東京行き」も発売されており、非常に精力的な動きを見せています。
短編集としては2014年4月の「東京発異世界行き」以来、約10年ぶりとなります。
魔法少女と間違えて少年と契約してしまった使い魔モルモルと少年マモルの話や、さまざまな超能力に目覚めた少年たちが同じ半年をループし続ける話など、よくあるネタを一味違った形で調理しており、こちらも非常に面白く読むことができるのでおすすめです。
今後もJ⇔M ジェイエムと女子高生霊媒師アカネを追いかけていきたいと思います。