殺し屋は今日もBBAを殺せないの作品情報
書籍情報
タイトル | 殺し屋は今日もBBAを殺せない。 |
著者 | 芳明慧 |
連載 | 裏サンデー |
出版社 | 小学館 |
連載開始 | 2020年1月12日 |
Amazonレビュー | ★4.5 / 5 | 272件(第1巻・2022年12月現在) |
掲載情報
本作品は全話無料で読むことができます。
2022年12月現在、裏サンデーのアプリであるマンガワンで全話を無料で読むことができます。
ライフ制であるのですぐに読みたい方や手元に置いておきたいという方は購入を検討されるのが良いと思います。
また、序盤の数話のみにはなるのですが、裏サンデーでのサイトから読むことはできますので、まずは数話読んでからという方は裏サンデーで試し読みをしてみてください。
殺し屋は今日もBBAを殺せないのあらすじ
このBBA、史上最強につき。
野沢マコトは一見どこにでもいる老婆だがなぜか命を狙われている。少し憎めない個性派揃いの殺し屋達を次々と返り討ちにしていく物語。
殺し屋は今日もBBAを殺せないの心に残ったワンシーン
「俺が興味あるのは、今この一時だけだ。希望も後悔もねぇ、いまが愉しければそれでいい–だから隊長…俺をもっと楽しませてくれよ。」
殺し屋は今日もBBAを殺せない。5巻
全5巻のこの漫画も後半になると、主人公の野沢マコトとヤクザの布施、そして野沢のかつての部下である新藤の3人を中心にストーリーが収束していきます。
作中、常に圧倒的な力で殺し屋達を返り討ちにしてきた野沢マコトだです、最後の新藤との戦いでは苦戦を強いられてしまいます。
これだけの力があれば、なんだってできただろうに、とかつての部下を諌める野沢マコトに対する新藤の台詞。
この作品は殺し屋、ヤクザ等が登場人物の多くを占めるということもあり、敵味方含めて登場人物に陰気な人間が多いです。
そんな中で場違いなまでにずば抜けた陽気さを誇るのが新藤というこの男。元野沢の部下ですがその後、テロリストとなり野沢との二度の戦いを経て、刑務所に収監されていました。この新藤がシンパの協力により脱獄し、再び社会転覆のために動き出すといのが本作の後半のストーリーとります。
シンパである市民に爆弾をもたせて機動隊に特攻させる様子を見て手を打ち鳴らしがら高らかに笑う等の姿がありつつも、すぐに顔から表情が失われる等、感情が穴の空いたバケツのように流れ出ていってしまう人間で、常に刺激によって満たされ続けなければ満足しないという、新藤の人間性がよく現れているよいシーンでした。
殺し屋は今日もBBAを殺せないの感想
前述した通り、この漫画は後半、ややシリアスな展開に収束していくが基本的には、殺し屋が野沢を狙うシーン->依頼を受ける回想->対峙->敗北というテンプレートが繰り返されるコメディ作品です。
それでもさくさくと楽しく読み進められるのは個性的な登場人物達と漫画としての完成度の高さ故だと思います。
個性的な殺し屋達、命を狙うヤクザとその組織等、野沢の過去や新藤など、話の奥行きを感じていたのですが、全5巻という短さで描ききれなかった設定が数多くあったであろうことが非常に悔やまれます。
漫画の完成度の観点から言うと背景などの書き込みが大友克洋を感じさせるところがあり、大友風のリアルな背景とそれに妙にマッチしたゴリゴリの漫画キャラクターが非常に良い味を出していた面白い漫画です。
殺し屋は今日もBBAを殺せないの著者
この漫画の作者は、芳明慧氏。
たまたまアプリのマンガワンで連載開始したのを見つけて読み始めましたが、当時とてもいい意味でサプライズを受けました。
今後も面白い作品を世に生み出してほしい作家の一人です。
殺し屋は今日もBBAを殺せないはこんな人におすすめ
作中、描き切れてはいないものの、登場人物や勢力図なども非常に奥行きがあるため、設定や世界観などを考察することが好きなタイプならばきっとハマる作品だと思います。
また、独特の間やキャラクターの表情、大友氏に影響を受けているであろう背景の書き込み等、完成度が高い良質な漫画なのでバトル漫画や不条理系ギャグ漫画が好きなら読んで損はない一冊としておすすめです。
Kindle版は以下のAmazonリンクから購入することが可能です。
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