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ダンジョンの中のひと【おすすめ漫画感想・レビュー】

おすすめ漫画紹介vol.11 ダンジョンの中のひと
ダンジョンの中のひと
目次

ダンジョンの中のひとの作品情報

書籍情報

タイトルダンジョンの中のひと
著者双見酔
連載webアクション
連載開始2020年06月19日
Amazonレビュー★4.8 / 5  |  955件(第1巻・2022年12月現在)
書籍情報

掲載情報

本作品は一部無料で読むことができます。

2022年12月現在、連載中のWebアクションで読むことができますが、第1話と直近の数話のみ無料となっているため、まずはお試しで読んでみて面白いと感じたら購入を検討いただくのが良いと思います。

ダンジョンの中のひとのあらすじ

主人公のクレイは偉大な父にシーフとして育てられる。そんな父がダンジョンに消えて3年。クレイは一人でダンジョンに潜り続けていた。モンスターとの戦闘中の事故でダンジョンの壁に開けてしまった大穴の奥には場違いな居住空間が広がっていた。

居住空間から現れた巨大な魔力を持った少女、ベイルヘイラ・ラングダス(ベル)は、クレイに対してここで私と働きませんかと問いかける。

ダンジョンの中のひとの心に残ったワンシーン

うへマジかーー

壁崩れるとか聞いてないしーー嘘でしょ?

ダンジョンの中の人 2巻

対峙した瞬間、無言で切り掛かってきたミノタウロスのようなモンスター。ダンジョンの第7層探索で足踏みをしている他の冒険者と比べ、第9層に潜る力を持つクレイも苦戦を強いられます。

距離を取ったクレイに対して、モンスターは手に持った大斧を投げて攻撃を仕掛けるもクレイは危うげなく避ける。

そのままの勢いで飛ぶ大斧は壁を崩してしまう。それを見たモンスターの一言。

命のやりとりをしていた目の前のモンスターが突然フランクに喋り出すシーンは、ここまで続いていた、突出した能力を持った女冒険者がストイックにダンジョンに挑んでいく、という流れが断ち切られダンジョンの中の人になるという転機にぴったりな象徴的なシーンでした。

ダンジョンの中のひとの感想

この作品は今まで挑む側だったクレイがダンジョン運営の手伝いをすることになり、様々なカルチャーギャップを受けながらも少しづつ成長をしていく物語です。

クレイにはダンジョンに潜って依頼戻らない最強の父を探すという目的がありつつも、基本的には雇い主であるベルの従業員としてダンジョン運営に関わっていく中で起きる諸々を中心に描かれています。

モンスターの補充や管理、ダンジョンの利権、ギルドとの関係性など、ダンジョン運営によって生じる様々な雑務を淡々とこなしていく、すなわちダンジョンの日常を垣間見ることができる点が他の作品にはない魅力だと思います。

しかし本作品の面白さを際立たせるのは、前任者からダンジョンの運営を引き継いだ、善良な管理人のベルの存在です。

片付けもできない、料理もできないというような典型的な手のかかる少し抜けた側面と、冒険者の中でも圧倒的なクレイをも全く寄せ付けない強さや、ダンジョン内で仲間殺しを行う無法者は容赦なく処刑するという完璧なダンジョンの管理人としての側面を持つベルの存在は、主人公のクレイ以上に本作品の今後のストーリーの鍵になるでしょう。

ダンジョンの中のひとの著者

著者の双見酔氏は同人・商業の両方で活動している方で、同氏の作品の「魔法少女なんてもういいですから。」が5分の短編アニメ化されており、GYAOで第1話が無料公開されています。

一時期、まんがタイムきららキャラットで連載を行なっていたこともあり、画風はデフォルメが効いているが骨太のストーリー漫画も描くことのできる作家さんです。

Twitterも積極的に活用されていますので、気になった方はご覧ください。

ダンジョンの中のひとはこんな人におすすめ

ダンジョンを作る・運営するという題材は、そこまで多くはないものの珍しいテーマではありません。

しかし、細やかに書かれたダンジョン運営の裏側は非常にオリジナリティがあり、細かい設定好きな方にはぴったりの作品だと思います。

いわゆるきらら系のストーリーでは少し物足りなくなったという方にもちょうど良いかもしれません。


Kindle版は以下のAmazonリンクから購入することが可能です。

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